オーガニックコットンがスタンダードになる服

オーガニックコットンが
スタンダードになる服

~ハーモネイチャーのアパレル製造へのあゆみ~

「うちのブランド、年内で締めようと思うんだよ」

2019年秋、それは突然のことだった。
取引先の社長が来社され、ひととおりの挨拶が終わったあとに発された言葉。
御高齢なこともあって、どこかで決断しなければならない、でも愛着あるブランドを続けたい。
そんな葛藤があったに違いない。

「実は、ハーモさんに引き継いでもらえればありがたいと思っているのだが、どうだろう?」
独特のブランド感が好評を得て、主要な取引先の一つでもあったため、
ビジネス的にも、お客様的にも、ブランド終了は好ましくない。

でも、働く方々はどんな気持ちだろう?
何て言ったって、私たちはオーガニックコットン衣料の小売業である。
製造などは何も知らない素人なのだ。
「アパレル製造に関して素人の私が引き継ぐのはどうでしょう?」
その社長と一緒に来社された縫製工場の管理者に質問を投げかけた。
「問題ないです。みんなまだ働きたいです。」
ボールはこちらに投げられた。

その場で即答はしなかったが、心は決まった。
「ナユタ」という歴史あるオーガニックコットンブランドを引き継ぐことになった...

nayutaイメージ

過ぎ去った時間

それから事務的な手続きや顔合わせ、運営に関する流れ等々、目まぐるしく時が過ぎていく。 
そして、2020年1月に正式に譲渡された直後より、急激な環境変化が訪れる。
コロナウイルス感染症。

ひっ迫するマスク不足とお客様からの強い要望に応えるため、
急遽、「ナユタ」内でマスク作りの生産体制を敷くとともに生地の確保にに奔走した。
委託している出荷場は密を避けるため人員が足りず出荷量制限がかけられた。
溢れた出荷分は事務所に移し、スタッフも駆り出して、マスクを出荷し続けた。
数か月に一回程度に減らした出張では、
家族親戚の医療者を守るため、私との接触を避け、出社しないスタッフもいた。
飲食店も県外の方お断りなど、移動が著しく制限されてしまった。

それから3年の時を経て、感染症が収束の方向へ向かう中、 2023年2月お世話になった前社長の訃報が届いた。
「ナユタ」の新しい姿を見せられずに、過ぎ去った時間を悔んだ。

マスクイメージ

次なるステージへ向けて

改めて「ナユタ」の価値を高めていく方向を模索し始めた。
日々たくさんのブランドの取扱いをしている中で
「こんなのが欲しい」「こんなのがあればいい」 ということに取り組みたい。
と同時に
「スタンダードとなる服を作りたい」
という想いも芽生えていた。

2023年秋、
ナユタのブラッシュアップ計画が始まった。
こんなのが欲しいをもとに、生地の特性を生かした
「うっとりガーゼ」シリーズを年末にリリース。

「うっとりガーゼ」シリーズイメージ

オーガニックコットンがスタンダードとなる服

年末には、従来のナユタのものづくりの伝統を守りつつ、囚われすぎない、
「オーガニックコットンがスタンダードとなる服」プロジェクトがスタート。
外部のアパレルデザイナーの協力もいただきながら、
自社スタッフの試着・修正を繰り返した。

そして、2024年5月、
様々な難題を克服して、ようやくたどり着いた
プロジェクトの第1弾「お気に入り」シリーズは、近々リリース予定になった。
お客様の反応はどうだろうか?
不安と期待が入り混じった中、第2弾のシリーズも製造開始した。

ゴールはまだまだ先だが、スタッフの笑顔を見ていると、少し新しい「ナユタ」が始まった実感が湧いてきた。

「お気に入り」シリーズイメージ

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