3月11日、パタゴニア日本法人初の公式ディーラー招待イベントとして、ふくしまオーガニックコットンプロジェクト※の畑作業および記念イベント出席ツアーに参加してきました。
様々な環境問題に取り組み、製品で使用する綿を全てオーガニックコットンとしているアウトドア・スポーツブランド「パタゴニア」は、ふくしまオーガニックコットンプロジェクトに早くから賛同している企業です。
当日は曇り模様ではありましたが、元気いっぱいのパタゴニアスタッフや大地を守る会の方々が、東京駅近くに朝集まって現地へ向けて出発しました。
ツアーのバスは、何と天ぷら油で動いています!
家庭などで廃油される天ぷら油を再生燃料として生成した『BDF(バイオディー ゼルフューエル)』100%使用しています。
排気ガスは、天ぷら油のニオイがするというので、近づいてみると・・・少~し遠くの方でかすかなカオリがしました。
渋滞もなく3時間程度で、記念イベント会場の久之浜町コミュニティ商業施設「波風きらら」に到着。
少しの休憩のあと、コットンプロジェクトの畑へ向かいます。
こちらで栽培されているのは、備中茶綿。日本で古来より栽培されていた和綿の一種。
今日は、昨年収穫後のコットンの撤去や雑草取りなど土づくり前の準備が中心です。
撤去したコットンは、意外と大きい茎の様子にびっくりしました。綿本来は多年草なので、暖かい地方ならそのまま次年度の綿ができるのかもしれません。(もちろん商用にはなりませんが・・・・)
作業を終えて、再び波風きららの会場に向かいます。
今回オーガニックコットンで作られたランプシェードを灯し、ライトアップされるのは、震災で流されずに残った堤防近くの秋葉稲荷神社。波風きららの敷地に当時の写真も掲載されていました。
堤防は新設され、植林がされていましたが、街の復興は、まだまだ道半ばであることを強く感じました。
ザ・ピープル理事長の吉田恵美子氏によるプロジェクトの進捗などの話やゴスペルのコンサートが催され、日が暮れたところでライトアップ。
幻想的な光の中に稲葉神社が包まれていました。
パタゴニアでは、5月の種まき、7月の雑草取り、11月の収穫などで引き続き支援をしていっているそうです。
私たちも何らかの形で関わり、支援をしていきたいと思います。
※ふくしまオーガニックコットンプロジェクト
食用でなく、塩害にも強く、放射性物質の移行係数が低い、とされる綿を有機栽培で育て、収穫されるオーガニックコットンを製品化する一連の事業モデルを 構築し、福島県の農業の再生、及び地域に活気と仕事を産み出すことを目的とした市民参加型プロジェクトです。
信州大学より稀少価値の高い日本在来種の茶綿の種を譲り受けて栽培を行っています。
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