第2話　オンラインで創業

一方、海外のインターネットサイトを見てみると、当時既にカラフルでおしゃれにデザインされたベビー服や下着、衣料品などが販売されているようでした。
しかも、価格は意外とお手頃な価格帯なのです。

実は、欧米などでは、既にオーガニックコットンは環境問題・社会問題解決のひとつの選択肢と考えられていて、 人体に有害でない染料が開発され、安全でカラフルな染色を施すことで、より一般消費者に受け入れられるよう努めていました。

JETROやインターネットで見つけ出した130件以上の海外のコットン関連メーカーに、片っ端からFAX（当時はまだFAXが主流）やメールでサンプル商品を送って欲しいと数か月依頼し続けました。

結果はむなしく、サンプルを送ってくれたのは2～3社だったのです。

数少ないメーカーよりオーガニックコットン製品を輸入をしてみました。

届いてみると、一見普通の海外製のベビー服やタオルなのですが、開封して手に取ってみると、何とも言えない触り心地・・・

柔らかいだけではない、自然の恵みを肌で感じる素晴らしさというのでしょうか...
あたたかみがあり、身体が喜ぶような心地よさがじわっと伝わってきます。

もちろん、日本の百貨店の店頭でも、調査段階でオーガニックコットン製品の触り心地は確認してはいました。
いざ、自分の商品としてお届けするものとして考えると、感じる感触は随分異なっていました。

これなら、大自然の恵みを感じられ、同時に地球環境に貢献できます。

直接お客様へ届けるものとしては、最高なのではないかと、賭ける価値のあることだと思い至ったのでした。

商材は決まりましたので、今度は、お店です。
借金をしないという約束から、インターネットにて販売することに決定。

IT業界での知識を活かして、見よう見まねでホームページやカートを自前で作ることになりました。

システムのことも好きなので、ちまちまとプログラムを書いては、
「買い物かごに入った」
「注文したら在庫ファイルの数値が減った」
と徐々に作り上げたことは、当時の楽しい思い出でもあります。

いろいろな準備に、私も妻もめまぐるしい日々が過ぎ、
11月1日、オンラインショップ「輸入オーガニックコットンのハーモネイチャー」をオープンしたのです！

ちなみに何故この日かというと、平成11年11月1日だったから(笑)

妻が考案した「ハーモネイチャー」の名前の由来は、
「ハーモニー（調和）」と「ネイチャー（自然）」。

自然との調和をモットーに「こんせぷと」として、今でも当時の原文をHPに掲げています。
（こんせぷとはこちら »）